蘇州二胡制作大家陸林生と卒さんとの出会いが
林生二胡の通信販売をするきっかけになりました

陸老と初めてお会いしたのは2008年頃に三度ほど工房に仕入れに伺った頃だったと記憶しています。陸老の名は中国二胡界ではとても有名で二胡界の重鎮的存在でした。
二胡堂では林生二胡の陸銘、卒銘の五星級明清旧料老紅木二胡や五星級非州紫檀二胡の販売価格が高騰しないように無駄な付属品など経費を最大限カットし無店舗で販売しています。二胡愛好家の方の皆様に日本での販売価格を最安でお求めやすくできるように工夫をしています。
基本材料の明清旧料老紅木は明時代の家具材の事を言います。雨に濡れた材は使用しません。一般的に言う老紅木とは全く違います。中国で同じ二胡作家で販売価格も明清旧料老紅木で作られた二胡は老紅木の倍以上の価格で販売されています。是非ここだけは知識としてお持ちいただきたいです。
陸老手作り二胡は工房で作られている二胡より、皮幾分緩く貼ってあるので弾き込んでいくうちに静かで落ち着いて、なのに音量も音の透明感もあり引き込まれていくような感があります。陸老の手作り二胡を弾いたことのある方ならわかると思います。卒さんに注文の際は必ず「皮はいつもどうり緩く」と私は卒さんに言います。
陸老と初めてお会いした時、工房継承者で娘婿の卒春洪氏に聞いていたのでしょうね「私は日本人は好きじゃないが、君は信頼できる」と、無錫は蘇州より南京よりなので、そんなことで日本人に対する印象が良くないのかと後で思いましたね。
以来、私が行くと必ず工房に来てくれるようになったので感激しました。ある時駄目もとで陸老に「陸老、インド紫檀の二胡を二把作ってもらえませんか」と頼んでみたのですが、「好的」と快諾してくれて二ヶ月後に「できたよ」と連絡がはいり引き取りに無錫に伺い引き取らせていただきました。娘婿の卒さんは陸老が二胡を作るのを陸老に「もうやめてください」と止めていたそうです。
卒さんは陸老にもうこれからは自分の好きなことをやって楽しく過してほしいとの思いだったようですが、陸老は私の頼みを以来5年ほど聞き入れてくれ作ってくれました。中国でも名の知れた二胡奏者が陸老に「私は、あなたの二胡を使ってあげますから作ってもらえますか」と、依頼がきても上から目線の物言いが気に入らないと「使ってもらわなくてもいい」と断るそうです。中国では目上の方に苗字のしたに老をつけて尊敬を込めてよびます。
左の画像は無錫梅村の香梅国際大酒店にて陸老手作り二胡としては最後になってしまった、扁圓二胡を引き取りに行った時の生前の陸老との写真です。
蘇州市内の楽器店や二胡専門店、製作者の工房と色々と回りましたが、この様な良い二胡に出会えた幸運を今も大切にしています。後継者の卒さんには今も無理なお願いをしても「好的」と二つ返事で快く受けてもらえることに感謝しています。日本の二胡愛好家の皆様に良い二胡を通販・販売が出来るように今後も努力していきたいと思っています。
陸老の後継者卒春洪との出会いが二胡堂の始まりでした
初心者の方にこそ良い二胡で始める事をお薦めしたい

卒春洪氏と工房にてご一緒写真撮影させていただきました。もう18年くらい前に工房に仕入れに行ったとき2007年くらいだったと思います。
以来二胡は陸老銘と卒春洪銘のみを仕入れて通販・販売をさせていただいています。
初めて行ったときにはおかしな日本人が来たと思ったでしょうね。当時私は蘇州に住んでいまして、蘇州市内の二胡作家のところで良い二胡を探し求めていましたが、なかなか良い二胡には出会えずにいました。それに私が日本人ということで結構値段も吹っ掛けてきたりで、どうしたものかとネットで近辺に著名な二胡作家はいないか探して回りました。最初に探し当てたのが無錫在の萬其興の名前で萬老の工房に行き一把老紅木二胡を買い求めました。持ち帰り萬老の工房のホームページで良い二胡を見つけその二胡に交換してもらい、書店で二胡の数字譜の楽譜本を購入にて二胡を楽しんでいましたが、もっと良い二胡をとネットで探していたら陸林生という名前に行き当たりました。陸老の工房も無錫にあり又無錫に行き応対してくれたのが卒さんでした。
基本林生二胡はすべて卒さんが管理して制作されています。陸林生・卒春洪銘の二胡は姿・音質ともに大差ないのですが、製作依頼する時に皮の貼りを指定して依頼することで音質に差異を生じさせるようにしています。陸老手作りの二胡はかなり緩く貼ってありますので、そのような知識があれば既成でも陸老の手作り二胡の音質に似せることも可能ですね。これも陸老の教えです。
経費削減の為このホームページも素人の私が自身で悪戦苦闘して作りました。以前のサイトは何故か動画が掲載できず閉鎖しました。
読みづらいとは思いますがご容赦ください。